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6年分所得税等の確定申告は定額減税の影響で納税人員が減少も申告納税額等は増加

2025年05月30日 税のしるべ電子版

 国税庁は5月30日、令和6年分所得税等および個人事業者の消費税の確定申告状況を公表した。

 6年分の申告所得税及び復興特別所得税の確定申告書を提出した人は、前年比0.6%増の2338万9000人と増加したが、そのうち申告納税額がある人(納税人員)は同22.6%減の517万5000人、所得金額は同3.2%増の51兆1604億円、申告納税額は同8.6%増の4兆3989億円だった。定額減税の影響で納税額が生じない人が一定数いたため納税人員は減少したが、地価や株価の上昇で譲渡所得が増加したことと副業により収入を得た人の増加などによって、所得金額と申告納税額が増加したとみられる。

 5年10月からインボイス制度が導入され制度導入後2回目となる6年分の個人事業者の消費税の確定申告は、申告件数が前年分より15万件増加し、同7.5%増の212万件だった。申告納税額も同16.8%増の8004億円と、前年分より1154億円増加した。

 なお、6年にインボイス発行事業者となった個人事業者は、約27万人だった。

 国税庁の発表はこちら

孔栄社

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