令和7年度税制改正法(国税と地方税の各改正法)が3月31日、参院本会議で可決・成立した。成立した内容は、政府提出の法案に、いわゆる「103万円の壁」対応のため、与党が国会に提出した国税部分の修正を加えたものとなる。同修正では合計所得金額が一定以下の者を対象に合計所得金額に応じて基礎控除額を上乗せする「基礎控除の特例」を創設する。改正法は原則として7年4月1日から施行する。
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