東京都新宿区に「林芙美子記念館」がある。建物は昭和16年から昭和26年に生涯を閉じるまで住んでいた家だ。林は、「東西南...
明治20年代半ばから30年代の文壇は、尾崎紅葉と幸田露伴の二人の人気作家で「紅露時代」と呼ばれている。『金色夜叉』など...
毎年1月17日には、熱海で尾崎紅葉を偲び「紅葉祭」が開催されている。紅葉は、明治期最大のベストセラー『金色夜叉』(明治...
作家に囲碁好きは数多いが、川端康成も若いときから碁を打ち、文壇囲碁仲間では打ち手として知られていた。毎年タイトルを懸け...
昭和43年、スウェーデン王立アカデミーは、川端康成に日本人初のノーベル文学賞を授与した。「すぐれた感受性で日本人の心の...
今年もあっという間に師走。師走というと「忠臣蔵」の季節だが、歌舞伎などで毎年演じられている。『宮本武蔵』『新・平家物語...
正岡子規が、俳句や短歌の世界に近代化の革命を起こし始めたのは、東京・根岸の「子規庵」に居を移してからのことだという。結...
山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』は、三船敏郎、加山雄三が主演、黒澤明が監督した映画『赤ひげ』に加え何度もテレビドラマ化...
三島由紀夫といえば、谷崎潤一郎、川端康成とともにノーベル文学賞候補として若くしてその名が挙がっていた。一方で、ボディビ...
三島由紀夫の小説には、社会的事件をモデルとしたものが多い。『青の時代』は東大生が金融業で成功し破滅した「光クラブ事件」...
東京都目黒区の日本近代文学館で、二葉亭四迷の死を知った夏目漱石が四迷の夫人に宛てたお悔やみ状が初公開されている。四迷は...
江戸川乱歩は、商社員、古本屋、新聞記者など数多くの職を経て、大正12年『二銭銅貨』によって鮮烈なデビューを果たす。初期...
樋口一葉は24年間の短い生涯のほとんどを「本郷界隈」で過ごした。東京大学の赤門前の「桜木の宿」と名付けた家での少女時代...
坪内逍遥が、晩年を過ごした熱海の来宮駅近くの「双柿舎」をこの夏訪ねた。相模湾の雄大な海を一望する邸宅内に樹齢200年余...
多くの文学賞の中でも、「芥川賞」と「直木賞」は特に有名だ。ただ、「芥川賞」の芥川龍之介の名前はすぐに出ても、「直木賞」...
昔の作家の写真をみると、たばこを吸っているものが実に多い。酒場の椅子の上で足を組む太宰治、和服姿で机に向かう川端康成な...
壺井栄の『二十四の瞳』(昭和27年)は、昭和29年に映画化(監督=木下恵介、主演=高峰秀子)されると空前の大ヒットとな...
松本清張の膨大な執筆量を支えた能力の一つに、人間離れした「速読」があるという。パッとページを頭脳の中に写し取り、どこの...
松本清張原作の『黒革の手帖』が、テレビで放映されている。今回の主人公役は武井咲。過去には、山本陽子、大谷直子、浅野ゆう...
獅子文六の自伝的小説『娘と私』は、昭和36年のNHK連続テレビ小説の第一作としても知られている。そのほか、『てんやわん...
東京都台東区の「池波正太郎記念館」を何度か訪ねたことがある。毎回、池波グッズを購入することを楽しみにしている。とりわけ...
池波正太郎が、『鬼平犯科帳』の「長谷川平蔵」という実在した人物に目をつけたのは、昭和31~32年頃だという。はじめは「...
今年の5月、宮沢賢治の心象スケッチ『春と修羅』に収録の長篇詩「小岩井農場」の舞台となったこの農場に行ってきた。総面積は...
安部公房というと、『砂の女』が鮮烈に思い浮かぶ。  新種の昆虫を求めて採集に海辺の砂丘にやって来た一人の教師が、村人た...
30年ほど前に島根県の松江を訪ねたことがある。車窓から見た雨上がりの宍道湖に虹がかかった幻想的な風景が忘れられない。 ...
学生時代、現代国語で小林秀雄の作品に悪戦苦闘した人は多いのではないか。『無常という事』『モオツァルト』『考えるヒント』...
太宰治といえば『走れメロス』(昭和15年)だが、「走れメロスマラソン」という大会が、故郷の青森県五所川原市で開催されて...
谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫など、数多くの作家の作品を英訳し、日本文学の魅力を世界に広めてきた文学者・文芸評論家の...
私は、森鴎外というと『高瀬舟』『阿部一族』に続き『雁』が思い浮かぶ。一時勤務先が東京の上野にある不忍池に近かったことも...
昨年は夏目漱石没後百年、今年は生誕百五十周年ということで、新しい全集の刊行や記念展が開催されている。  私は、夏目漱石...
夏目漱石の初期の代表作『坊っちゃん』は、何度も映画・テレビドラマ化されるなど、漱石の作品の中でも最も広く愛読されている...