口福なる美酒佳肴
食と酒のジャーナリスト・著述家 山同 敦子
令和3年(2021年) 36件の記事
令和3年9月27日号(7面)
26年前に発売された「十四代本丸」は衝撃だった。ラフランスのような香りや溌剌とした旨味、甘みが弾けて、すっと消えた。当…
令和3年9月20日号(7面)
酒米の王様「山田錦」と人気を二分する「雄町(おまち)」。優等生型の山田錦に対して、ふくよかで色香のある酒になると言われ…
令和3年9月13日号(7面)
今日は9月13日。日付を見て、旧暦9月13日に縁のある酒「雨後の月…
令和3年9月6日号(11面)
三十数年前、初めての酒蔵見学が私の転機となった。訪れたのは長野県諏訪市で「真澄(ますみ)」を醸す宮坂醸造である。軽い気…
令和3年8月30日号(7面)
明日で8月も終わるが、コロナ禍でこの夏は旅に行けなかった。そんな折、世界自然遺産登録のニュースで、心は奄美大島へと飛ん…
令和3年8月23日号(7面)
デリケートなタッチ、綺麗な甘さとフレッシュな酸がバランスよく配されたキレのいい美酒「写楽(しゃらく)」(福島県会津若松…
令和3年8月9日号(7面)
人気の居酒屋「29Rotie」(東京・大塚)店主の江澤雅俊さんと、「竹鶴」(広島県竹原市)の出会いは17年前。銘酒居酒…
令和3年8月2日号(7面)
夏の風物詩、夕涼み。私が愛する情景は、夕顔棚の下で家族が憩う納涼図(江戸の絵師、久隅守景の作)と、ユーミンの楽曲。そし…
令和3年7月26日号(7面)
全米でブレイクする生酛造りのSAKE「くろさわ」(長野県佐久穂町)。映画界の巨匠“黒澤”を冠する酒はアピールするだろう…
令和3年7月19日号(11面)
極甘口の高貴な日本酒“貴醸酒(きじょうしゅ)”、飲んだ事ありますか。未経験の方、まずは元祖「華鳩(はなはと)」(広島県…
令和3年7月12日号(11面)
日本酒はオンザロックや水割り、炭酸割りでも旨い。邪道だ!と言うなかれ。オンザロックで飲むことを想定して造られた酒もある…
令和3年7月5日号(7面)
酒蔵の敷地で、こんこんと湧く清水をイメージして醸された酒、「天の戸(あまのと)」純米吟醸LandofWater(秋田県…
令和3年6月28日号(7面)
日本人の食生活は近年大きく変化した。一人当たりの肉の消費は、ここ50年で約10倍になり、魚介類を抜いた。日本酒も様変わ…
令和3年6月21日号(11面)
喉越し爽快な日本酒「墨廼江(すみのえ)」(宮城県石巻市)。口に含むとわずかに感じる甘味が、喉を滑るうちに辛さに変わり、…
令和3年6月14日号(7面)
食通に知られた名旅館、加賀市山中温泉「かよう亭」で、食前に供された酒はシュワシュワ発泡していた。春霞のようにうっすらと…
令和3年6月7日号(7面)
阿武の鶴酒造(山口県阿武町)の三好隆太郎さん(37歳)との出会いは6年前。萩市を訪れたとき、「東洋美人」蔵元の澄川宜史…
令和3年5月31日号(7面)
全国新酒鑑評会の金賞獲得数8年連続1位の銘醸地、福島県に彗星のように現れた“ルーキー”「楽器正宗(がっきまさむね)」(…
令和3年5月24日号(7面)
健康書の先駆けで江戸期のベストセラー『養生訓』で貝原益軒は、飲酒の効能について消化を助けて心配ごとを除くと述べ、夏も冬…
令和3年5月17日号(7面)
サラリーマンの聖地・東京新橋に新開店した「ホルモン焼ユカちゃん」。朝〆した内蔵は飛び切り新鮮で、値段は手頃。訪れた日も…
令和3年5月10日号(7面)
フォアグラを採るために育てた鴨の胸肉、マグレドカナール。しっとりとした肉質や僅かなフォアグラの風味に惹かれ、ネットで取…
令和3年4月26日号(7面)
ふっくらとした身と濃厚なミソが旨い旬のホタルイカ。塩茹で、生を醤油に漬けた沖漬け、熱した石の上で焼く石焼き、素干しなど…
令和3年4月19日号(7面)
タラの芽、ふきのとう、コシアブラ、ウルイ……。野山に自生する山菜が持つ苦味には、新陳代謝を活発にする働きがあるとか。体…
令和3年4月12日号(7面)
からりと晴れた春の休日。軽く飲みながらランチにしようか。そんな時、私は林檎で造った発泡タイプのお酒、シードルを選ぶ。ア…
令和3年4月5日号(7面)
“日本海の赤い宝石”と言われる高級魚ノドグロ。30年ほど前、新潟を代表する旨い魚で、一年中食べられると地元の知人から聞…
令和3年3月22日号(7面)
季節感にあふれ、盛り付けも美しい京料理。旬の食材の色や香りを生かし、出汁と融合させた味付けは、洗練されているが、淡白で…
令和3年3月15日号(7面)
香り華やかで濃醇な酒はグラマラスな女性。ガツンと旨くてキリリと辛い酒はガテン系の男性……。酒は人に喩えるとイメージを伝…
令和3年3月8日号(7面)
2011年3月11日の昼下がり。福島県海沿いの鈴木酒造店では、仕込みが一段落する甑倒しを迎え、宴の準備が進んでいた。そ…
令和3年3月1日号(7面)
“東の横綱”と言われ、西の横綱コシヒカリと人気を二分していたササニシキ。1963年に宮城県で誕生し、長年全国2位の作付…
令和3年2月22日号(7面)
写真の男性に見覚えありませんか?日本酒に関する報道や教養番組などでお馴染み、業界随一の元気印。「南部美人」(岩手県二戸…
令和3年2月15日号(7面)
スタジオジブリ作品を思わせる爽やかな名前の日本酒「風の森(かぜのもり)」(奈良県御所市)。アニメでは空を飛ぶシーンが魅…
令和3年2月8日号(7面)
焼き餃子の相方に、最近のお気に入りは、鹿児島の芋焼酎「一尚(いっしょう)ブロンズ」のソーダ割りだ。甘味とキレ、バランス…
令和3年2月1日号(11面)
冷めた燗酒を指す「燗冷まし」。不味い飲み方の代名詞のように言われるが、震えるほど旨い燗冷ましもある。その代表格が三重県…
令和3年1月25日号(7面)
太陽、海、サザンオールスターズ……自由でお洒落なイメージの湘南エリア。湘南で唯一の造り酒屋、神奈川県茅ヶ崎市の熊澤酒造…
令和3年1月18日号(7面)
“淡麗辛口”と言われる新潟の日本酒。村上市の「〆張鶴(しめはりつる)」も、すっきりと淡麗だが、さっぱり辛口と言うより、…
令和3年1月11日号(7面)
日本人は世界屈指の烏賊好きだ。刺身、下足焼き、大根との煮物、バター焼き、リング揚げ等、多彩なレシピがある。肝に脂が乗っ…
令和3年1月4日号(11面)
正月に飲む酒は「松の司(まつのつかさ)」(滋賀県竜王町)の“ブルー”に決めている。味は緻密で格調高く、日本の伝統色で染…