温故知新~時代を越えて受け継がれる慣習法
税理士・菅原 亮一
令和2年(2020年) 24件の記事
令和2年6月29日号(7面)
我が国の国旗は、法律上は日章旗と呼ばれ、古くから日の丸と呼ばれる旗です。世界的に見ると太陽が赤で描かれることは稀で、太…
令和2年6月22日号(7面)
隠居という言葉は、現在でも使われることがありますが、本来は官職を退いて遁世籠居することで、律令の解説書である令義解には…
令和2年6月15日号(7面)
家督相続とは、明治31年(1898)から昭和22年(1947)までの間に施行されていた旧民法による遺産相続方式で、戸主…
令和2年6月8日号(7面)
後見人とは、財産に関する全ての事項で、未成年者や成年被後見人の法定代理人となる者をいいます。未成年者の場合には、法定代…
令和2年6月1日号(7面)
親子関係は、婚姻関係とともに人間社会の基礎である家族の基本的構成要素をなすものです。法律上の親子関係には、実親子関係と…
令和2年5月25日号(7面)
日本国憲法は、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持…
令和2年5月18日号(7面)
所得税法では、扶養控除の対象となり得る者の範囲ついて、その年の12月31日の現況で、「居住者の親族(その居住者の配偶者…
令和2年5月11日号(4面)
マイクロファイナンスとは、貧しい人々に対し無担保で小額の融資を行う貧困層向け金融サービスのことで、平成18年(2006…
令和2年4月27日号(4面)
不法行為制度は人類の歴史とともに始まるとされ、加害者の処罰、被害者の満足、損害の填補、社会秩序の回復、反社会的行為の防…
令和2年4月20日号(4面)
現在のような手形制度は、中世に地中海沿岸の都市で発達した両替商が発行した手形に始まるとされていますが、我が国でも鎌倉時…
令和2年4月13日号(7面)
江戸時代の雇用には、継続的な奉公と、1日や短期間の就労である日傭取りとの2種類があり、奉公は概ね、①若党、仲間などの武…
令和2年4月6日号(7面)
近世における入会権とは、一つの村又は一つの集落の住民がその村落の持地(所有地)又は他の村落、個人の持地において薪材、下…
令和2年3月23日号(7面)
江戸時代の賃貸借には、主に店借、地借と損料貸しがありました。店借(借家)は家作(家屋)を賃貸借するもの、地借は家屋を所…
令和2年3月16日号(7面)
保証の歴史は古く、律令時代、出挙の債務の人的担保として規定されています(雑令出挙の条)。鎌倉・室町時代を経て、江戸時代…
令和2年3月9日号(7面)
江戸時代の消費貸借には、利息付きの借金銀と預り金の2種類があり、借金銀が有期限であるのに対して預り金は無期限でした。消…
令和2年3月2日号(7面)
民法に規定する売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを…
令和2年2月24日号(7面)
書入とは、鎌倉時代以降、江戸時代において金子を借用するに際して、債務者がその所有する動産や不動産などの担保物を借用証文…
令和2年2月17日号(7面)
担保権とは、債務者が債務を履行できなくなった場合に備えて、予め債権者がその債権を担保するために設定する権利をいい、物や…
令和2年2月10日号(7面)
近世でも、自己の持ち物を盗まれた者は、善意の取得者及び質取主から無償でその品物を取り戻す権利がありました(御定書百箇条…
令和2年2月3日号(11面)
近世では、所有地を持地や抱地、所有主を持主や抱主などと呼んでいました。農民が所有地に対して有する権利は制限的所有権であ…
令和2年1月27日号(7面)
近世においては、失踪を欠落(武士の場合は出奔)と称しました。欠落が明らかになった場合には、その欠落人の家の当主・五人組…
令和2年1月20日号(7面)
権利能力とは、私法上の権利、義務の帰属主体となり得る資格をいい、行為能力とは、契約などの法律行為を単独で確定的に有効に…
令和2年1月13日号(7面)
徳川幕府が安政5年(1858)に結んだ安政五カ国条約は、①外国に領事裁判権を認め、②日本に関税自主権がなく③片務的な最…
令和2年1月6日号(11面)
ご承知のとおり、平成30年7月6日に民法(相続編)等の一部を改正する法律が成立し、令和元年7月1日から施行されています…