不動産の取引金額は高額であり、特例適用の可否によって納税額に大きな影響があることから、税理士においてもそれらの業務に携わる際には正確な知識が必要であり、適切な判断ができるように不断の努力が求められる。
本書は第1部において、不動産の譲渡所得の税務についての概要と、各種特例を網羅して解説。特に重要な部分を「実務のポイント」、実際の申告業務において誤り防止に役立つ項目を「CHECK!」として強調して説明。主な特例制度の重複適用の可否がひと目でわかる一覧表も掲載。
また第2部においては、不動産譲渡に関する重要な判決・裁決50事例を厳選して掲載。実務においてどのような点が課税当局と争われているのかを知ることで、ミスやトラブルの未然防止に役立つよう工夫。第1部の解説と関連する判決・裁決事例には、第1部解説中に【参考 判決・裁決】と明示するなどしている。
制度の基本や全体像を掴む基本書であり、税理士の申告業務に役立つ実務必携書。
A5判、368ページ。定価3080円(税込み)。申し込みは、(一財)大蔵財務協会販売局(℡03―3829―4141、FAX03―3829―4001)。