電子版限定「毎日更新、インボイス制度Q&A」編集部編

【Q44】インボイス制度の下での売上税額の計算方法

2023年06月06日 税のしるべ電子版 無料公開コンテンツ

Q44、インボイス制度の下での売上税額の計算方法について教えてください。

  インボイス制度の下での売上税額は、原則として課税期間中の課税資産の譲渡等の税込金額の合計額に110分の100(軽減税率の対象となる場合は108分の100)を掛けて計算した課税標準額に7.8%(軽減税率の対象となる場合は6.24%)を掛けて算出します(割戻し計算)。これ以外の方法として、交付した適格請求書および適格簡易請求書の写しを保存している場合に、そこに記載された税率ごとの消費税額等の合計額に100分の78を乗じて計算した金額とすることもできます(積上げ計算)。

 ただ、適格簡易請求書の記載事項は、「適用税率又は税率ごとに区分した消費税額等」であるため、「適用税率」のみを記載して交付する場合、税率ごとの消費税額等の記載がないため、積上げ計算を行うことはできません。なお、売上税額の計算は、取引先ごとに割戻し計算と積上げ計算を分けて適用するなど、併用することも認められますが、併用した場合であっても売上税額の計算につき積上げ計算を適用した場合に当たるため、仕入税額の計算方法に割戻し計算を適用することはできません。

 参考:国税庁「消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A」の問119

税のしるべの試読・購読のお申し込みはこちら
国税庁5

関連記事

ページの先頭へ