私が小学生のとき、消費税率が五パーセントから八パーセントに引き上げられた。「いつも買っている文房具やおやつが高くなる。」と、子供ながらに困惑したことを今でも覚えている。「税金」と言われても、子供の私にはさっぱり分からず、損をしているようで、良いイメージを持っていなかった。しかし中学生になった今、税の大切さを身をもって感じている。

 私は祖父母と同居している。ある日、いつものように祖母の通院について行ったときのことだ。治療後会計で、

「今日のお支払いはありません。」

 と言われ、私はとても驚いた。母に話を聞くと、高額医療費は税金で補助されているそうだ。そのとき祖母は、

「ありがたいね。」

 と感謝していた。私は病気の人にも優しい社会なのだな、とうれしく思った。

 また私は今年の三月に、市の国際交流事業の英国派遣団として、イギリスで研修を受けた。ホームステイや現地校との交流、文化施設の視察など、英国での経験は、私にとってかけがえのないものとなった。私たちの派遣の費用には自己負担金だけでなく、市の税金も使われているのだと気がついたとき、市の代表として精一杯学んでこようという、責任感が芽生えた。顔も名前も知らないたくさんの人々が納めた税金が私たちのために使われているのだと思うと、感謝の気もちでいっぱいになった。

 さらに、今年二月には福井県内を豪雪が襲った。除雪機は連日フル稼働で、福井県内の除排雪費は百億円に上ったそうだ。国道が通行止めになったり、車が雪に埋まってしまったりと、被害はとても大きいものだった。私自身、雪の重みで曲がってしまったガードレールや折れてしまった道路標識などをいくつも見た。街の復旧には、莫大な税金が使われている。

 このように、あまり身近に感じていなかった「税金」に、私たちはいつも支えられているのだ。もしも「税金」がなかったら、と考える。私たちが毎日通っている学校も、交差点の信号機もない。私たちは安心して暮らすことができないはずだ。みんなが納める税によって、みんなに優しい社会が創られている。

 今、日本では少子高齢化が進んでいる。今後ますます、福祉に関わる費用は増えていくだろう。また最近では、豪雪だけでなく、地震や豪雨などの自然災害が多発している。それらを乗り越えるために私たちにできることは、税金をしっかり納めること。一人ひとりの大切な税金で、社会を支えていかなければならない。私ももう少しで、税を納める立場になる。税の有効活用を求めると共に、嫌な顔をせずしっかりと、税を納めていきたい。

平成30年12月3日号

平成30年12月3日号