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特集「中学生の「税についての作文」

30年/日本税理士会連合会会長賞/支える税/沖縄・宜野湾市立嘉数中学校3年/鎌田結乃

2018年12月03日 税のしるべ 無料公開コンテンツ

 「やったー!留学に行ける!」

 英語が大好きな私は、短期留学への参加が決まった時、本当に嬉しくてたまりませんでした。そして今夏、約一か月間のアメリカでの生活を経験し、語学はもちろんのこと、日本とは異なる文化や考え方に触れ、大きく成長することができました。また、在米日本国大使館や国務省、ホワイトハウス等を訪問し、政治に関わる方々と面会したことで、視野も広がり、とても貴重な経験になりました。

 私が参加したこの留学プログラムは、私の住む宜野湾市が主催している、宜野湾市中学校短期海外留学派遣事業というものです。毎年、市内の中学生がアメリカへ派遣されていますが、昨年度まで、費用は約半額の自己負担がありました。しかし今年度からは、市が全額を負担し、無料で留学できるようになりました。その財源となったのが、ふるさと納税です。これは、インターネットでのガバメントクラウドファンディングを利用し、全国の方からこの事業への寄付金を募ったものです。インターネット上のサイトから、事業に賛同する人が寄付をすると、その額に応じて税金が控除されたり、お礼品が贈られるという仕組みになっています。

 また、そのサイトでは、事業への応援メッセージを紹介するページがあります。そこには、「世界に通用する日本人として成長してほしい」「皆さんの未来を応援します」 「大きく羽ばたいて下さい」など、期待のつまったメッセージが数多く寄せられていました。私は、これらを読んだ時、ひとつひとつの言葉に心を打たれました。そして、全国のたくさんの方々が、顔も名前も知らない私たちのことをこんなにも応援して下さっているのだという事を知り、胸が熱くなりました。私は、ふるさと納税で寄付をして下さった方々のおかげで、ずっと憧れていた留学という夢が叶い、貴重な経験の中でたくさんのものを得ることができました。

 私はこれまで、「税とはとられるもの」と、税に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。しかし、このプログラムを通して、「税は誰かを支えて、誰かに支えられて、たくさんの人と繋がることのできる、なくてはならないもの」だと思うようになりました。これは、ふるさと納税だけでなく、すべての税に言えることだと思います。全員がきちんと税を納めることで、医療費の助成や教育費道路の整備など様々な事に税金が使われ、安心安全で快適な社会が実現されているのです。

 私はまだ、多くの税金を納めることはできません。ですが、たくさんの人に支えられているという事を忘れず、税の仕組みについてより深く学んでいく事は、今の私でもできる事だと思います。そしていずれは、きちんと税を納められる大人になりたいです。

 税金で誰かを支えるために......。

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