二〇一五年九月に国連で、世界が合意した一七の目標「SDGs」が採択されました。これは、二〇三〇年に向けての「持続可能な開発目標」で、貧困や健康と福祉、教育や格差、平和、地球温暖化の問題などを挙げています。私はこの目標を掲げる理念「誰も置き去りにしないために」に共感しました。そこで税金との関わりについて考えてみました。

 私は中三で来年に受験をします。受験生は勉強のことだけを考えていれば良いと思いますが、高校では学費など様々な費用が掛かることも知っています。進路説明会では、都立高校の授業料無償化や、私立高校の就学支援金、授業料軽減助成金、奨学給付金などの制度があることを聞きました。家庭の事情があっても教育を受けたい人みんなが高校へ行け、格差が無くなることはとても良いことだと思います。今、改めて考えてみると、それは税金から使われている必要なお金だと感じることができました。

 また、最近のニュースでは、地球温暖化が原因と思われる異常気象から、西日本豪雨などの尊い命が失われるような災害が発生しています。災害救助や仮設住宅の設置、支援金、その後も生活が苦しくなるなど、生活支援にも税金が使われていると思います。いつ自分や家族が災害に遭うか分かりません。被災された方々が置き去りにされるような社会にしてはいけないと思います。

 一方、世界に目を向けてみると、発展途上国では、貧困や飢餓、十分な教育が行われていない、飲み水が無く衛生状態が悪い、安全でクリーンなエネルギーが無いなど、まだまだ多くの問題を抱えています。日本の税金は国民の為だけに使われるものでは無く、そのような国や地域に、経済的、社会的開発、あるいは福祉向上に貢献することを目的とし、技術協力など直接的な援助を行うことや国際機関へ資金を提供することにより国際社会の平和を願って、世界の人々の為の支援や援助する活動にも使われています。私は、貿易や人的交流など、世界とのよりグローバルな関係を重視しなければならない時代になっていると思います。自国のことだけを考えることは、結果として自国の利益や国民の生活を損ねてしまうような気がします。このことからも世界と協調する税金の使い方は必要なものだと考えます。ただ、国内の問題、海外の問題とバランスの良い税金の使い方をどう考えていけば良いか、正直、まだ分かりません。

 私も、「SDGs」一七の目標がゴールとする二〇三〇年より前に社会人として税金を払うようになります。私が納めた税金が「誰も置き去りにしないために」使われ、日本でも、世界でも、平和で持続可能な社会を創るために正しく、そして、無駄なく使ってもらいたいと思いました。税金のことを考えることが、私の将来や日本と世界を考える機会になり、とても勉強になったと思います。

平成30年12月3日号

平成30年12月3日号