私が通う接骨院でのことです。

「今日は結構です。」

 私の住む市には、義務教育終了まで月初めに定額を支払うと、その月は同じ医療機関で診察を受ける場合無料になる制度があります。足首を捻挫して通院を続けている私は、この制度のおかげで毎月の治療費が低額で済んでいます。中学入学までは風邪にかかりやすかったし、歯の矯正に通っていましたが、この制度のおかげで安価で治療を受けられました。私がまだ二歳のころ入院した時も、思ったよりも入院費用がかからなかったことを母から聞きました。ふと見上げた接骨院の受け付けには、県内の各自治体の乳児子ども医療費助成制度についてのお知らせが掲示してあり、この医療費助成制度がどの自治体でも行われていることを知りました。もしこの制度がなかったら、病気の度に相当な治療費を負担しなければならないことになるでしょう。

 この医療制度は、社会保障のひとつです。私たちが払った税金が最も多く使われているのが社会保障にかかるものです。医療のほかに、介護、年金、子育てにかかる費用の負担をみんなで分かち合い支え合う制度です。

 ところが、年金を受給している祖父が、

「介護保険料が高いんよ。」
と嘆いています。年金生活をしている祖父なのに介護保険料を支払わなくてはならないのはどういうことかと思い調べてみると、介護保険制度は税金半分と保険料半分で賄われているようです。今は介護サービスを利用することがなくても、将来介護が必要になった際に介護サービスを受けられる仕組みになっていれば一人一人の大きな安心につながります。介護する家族の負担も減ります。そのための貯金と言えるでしょう。

 介護保険料にしても年金にしても、少子高齢化の進むわが国の社会保障の費用が年々増大することは必至であり、将来のためにもお互いが支え合うという気持ちで納税・納金することが大事なのだと思いました。

 私は今中学三年生。これまで、義務教育を受けさせていただいています。教科書を無償でいただき、学校のあらゆる設備も、そしてエアコンも快適に利用させてもらっています。毎日のおいしい給食も、税金のおかげで低料金で食べることができています。舗装された道路を通って信号機を見ながら安全に学校へ通っています。誰かが払ってくれた税金のおかげで治安のよい町に住んでいます。

 今ある安心は、今までに納めていただいた税金のおかげだと思います。さらに少子高齢化が進んだ二、三十年後もこの不自由のない暮らしがずっと続くように、税金の使い道をよく知って、せっかく納めた税金を大切に使うような賢い納税者になりたいです。そして近い将来、今度は私たちが税金を納めることで、私たちや次の世代のみんなの暮らしを守っていこうと思っています。

平成29年12月4日号

平成29年12月4日号