私が通う中学校は、創立七十年を越える歴史のある学校です。そのため、校舎も古く、七十年とはいきませんが、数十年間使われてきました。そしてついに、今年から校舎の改築工事が始まりました。プールは取り壊され、グラウンドはおよそ半分が使えません。不便なことも多いですが、みんな新校舎を楽しみに待っています。

 そんなある日、ふと一冊の本を手に取りました。それは「武器より一冊の本をください」という本です。この本はマララ・ユスフザイさんの「勉強がしたい。」という思いが切実に描かれていました。私は本を読んで、こんなにも「勉強がしたい」と願っている人たちがいることに強い衝撃を受けました。私たちは個人の意思に関係なく、小学・中学と必ず教育を受けなければなりません。しかも、その教育に必要なお金は、日本に住んでいる約一億三千人万人もの国民が全員で「税金」として負担しています。日本国民全員が、私たちに教育を受けさせてくれているのです。こんなにも素敵なことがあるでしょうか。しかし、私たちはこんなにも恵まれていることをあまり実感していません。私もあの本を読むまでは、教育を受けさせてもらっていることに何のありがたみも感じていませんでした。

 私たちの学校の校舎改築は、もちろん老朽化が大きな要因です。ですが、私は使い方がもっと良ければ、まだ使えたのではないかと考えます。年間数回割れる窓ガラス、木の壁に開いた穴、ラクガキされた机。こういうことが起こるのは、一人一人の意識の問題ではないでしょうか。

 私自身、あの本を読むまでは、教育が受けられる喜びやありがたみを理解していませんでした。ですが、そんなことはあってはならないと思います。私たちは国民全員から「税金」という形で支えてもらっています。そのことを忘れずに、これからは勉強をがんばっていきたいと思います。

 そして、夢を叶え、一社会人として税金を納め、次は私が子どもたちを支えていけるようになりたいです。

 「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。」

 これは、マララ・ユスフザイさんの言葉です。教育で世界がより豊かに、平和になることができます。私はそんな世界を望んでいます。だから、「税金」という形で微力ながらも貢献していきたいです。

平成29年12月4日号

平成29年12月4日号