身近にあるものだが、どのようなものなのか、よく分からない。私にとって、その存在に当てはまるのが「税金」というものです。私は、これまでの約十数年間、特に税金に対する疑問もほとんど持つことなく、義務があるがままに様々な形で支払ってきました。今となっては、そんな過去の自分の姿に羞恥心を感じるばかりです。そんなとき、私に税金の重みを感じさせられたできごとがありました。

 昨年の十二月のこと。私はサッカーのゲームをしている最中に男性とぶつかり、腰を痛め、病院を訪れました。そのとき、母が受付で係員の方に預けていたものは、保険証と診察券、そして一枚の紙きれ。私は初めて見るその紙きれに疑問を持ち、とっさに母に、「これ何やろか。」と質問しました。すると、母は、「これは、こども医療費受給者証っていうてね......。小学一年生から中学三年生までの九年間分の子供の医療費は市の税金が負担してくれるようになったんよ。だいぶ助かる。」と教えてくれました。私は、それを耳にしたとき、「税金にそんな大きい力があるんや」と感動しました。改めて、税金の身近さを感じた貴重なひとときでした。

 「こども医療費受給者証」に興味を持ち出した私は、インターネットでさらに詳しく調べてみることにしました。そこで明らかになったのは、このようなこどもの医療費無料化が推進され、実行されている市は愛媛県内で四国中央市が初めてだということです。またこの取り組みには「子育て環境をより良いものにすることにより、町の活力を向上させたい」という市の強い思いが込められていることも知りました。県内初という言葉には驚いたけれど、こんな素晴らしい環境で生きられていることが誇らしく、そして、ありがたく感じました。こうした感情を持てるのも税金があってこそのことです。税金には頭が下がります。

 昨年の経験をきっかけに税金を支払う意味を知りました。私だって、日本の今後を担う一員なのだから、税金を支払うことは当たり前です。また支払った税金は、いつか自分の元に「幸」となって返ってきます。だから、私は、税金は単に支払っているものではなく、支払わせて頂いているんだという考えを日本人誰もが持たなければいけないなと思いました。私の願いは、私たちの街は私たちで守り抜きたいということです。その願い実現のためにも、まずは、確実に税金を納めることから始めてみませんか。私は、これが今の世の中に欠かせないことだと思います。

平成28年12月19日号

平成28年12月19日号