「おじさんの会社が、道路補修の新しいやり方を試してみたんだって。成功したら安く道路補修ができるから、公共事業費が減って税金の節約になるよね。」
 ある朝、母が嬉しそうに新聞を見せました。そこには、親せきのおじさんが経営する会社が、低コスト新工法で道路補修を試験的に行ったという記事が載っていました。
 「社員の生活を背負っとるから頑張らんなん。」と言っていたおじさんの顔が思いうかび、社会の役に立っていてえらいなと思いました。また、『税金の節約になる』という母の言葉から、租税教室のことを思い出しました。
 租税教室では、まず「税」を一言で言っても、多くの種類があることを教わりました。私が知っていたのは、小遣いで買い物をしたときにかかる消費税ぐらいでした。しかし、所得税や贈与税の他に、父が好きなお酒やたばこにかかる酒税やたばこ税、温泉に入るときには入湯税......と、本当にたくさんの種類があることを知ってびっくりしました。
 「会社は法人税を納めているんだよ。」
 と、以前おじさんが言っていました。それは、一万円が高額に感じられる私にとって、ケタはずれの額だったように覚えています。
 そしてこれらの税金によって、道路の建設や補修を行ったり、上下水道を整備したりすることを知りました。学校で授業を受けられるのも、救急車や消防車を呼べるのも、ゴミを収集してもらえるのも、すべて税金のおかげ。税金を払うことによって、私たちは互いに生活を支え合っているのだと思いました。
 また、租税教室で私が一番驚いたのは、国が借金をしていて、その借金が年々増加しているということです。歳入と歳出の円グラフを見せてもらうと、税金で足りない分を「公債金」という国の借金で補っていることが分かりました。借金が増え続けたら、日本はどうなるのだろうと思い、母に聞いてみました。
 すると母は、住民税、自動車税、固定資産税等の納税通知書の他に、国民健康保険料や国民年金保険料といった、社会保険と呼ばれる納付書も見せてくれました。
 「日本は少子高齢化が急速に進んでいて、年金や医療や介護の費用は増えているのに、その費用の担い手である働き手が減っているから、公債が増える一方なんだよ。わが家の三人の子供たちも社会に出たら、きちんと税金や社会保険料が払える大人になってほしいな。」と、母がにっこり笑いました。
 私は、みんなが幸せに安心して暮らせる社会のために、税金をきちんと払おうと思います。そして国の政治に関心を持ち、どのように税金が使われるべきかを国民一人一人が考え、大切に使っていく必要があると思います。

平成24年12月17日号

平成24年12月17日号