今の私は、税のことについて、どのような仕組みで、どのように扱われているのかさえ、正直ほとんど知りません。ただ、日頃私達が様々な形で納めている税が、日本の為に、そして、私達の暮らしを支える為に使われていることは知っています。
 私は、中学校生活最後の今夏、市が国際交流事業の一環として例年この時期に開催している「竹田市国際交流団」の一人として、八月八日から五日間、韓国にホームスティをしました。韓国では、平和学習をしたり、世界遺産を見たりする等、大変貴重な体験となりました。が、実は、この旅費の一部が、市の税金から負担されていることを知りました。自分でも分かっていましたが、出発前に両親から「税金で行かせてもらうのだから、よく感謝すること。他の人が一生懸命に働いて払われたお金なのだから、とにかくしっかり、たくさんのことを学んで来なさい。」と、言われました。私は、そう言われる度につくづく自分は幸せだと感じました。
 こんなこともあり、私は父に「税とは何か。」を尋ねてみました。父が言うには「税とは簡単にいうと、社会に加わる時の会員費のようなものだよ。」ということでした。私はなる程と納得がいきました。例えば、自分が何かのファンクラブに入会すれば会員費が必要ですし、入会し続けるには、当然、年会費を払い続けねばなりません。税もこれと同じで、自分が社会の一員であり続ける以上、やはりきちんと納めるべきものですし、それでこそ、様々な恩恵にあずかれるのだと思います。
 今年の七月、私達の故郷を大豪雨が襲い、洪水により大打撃を受けました。私の家は、災害があった所から大分離れていたので、最初はテレビの前でその被害状況を知りました。そして、両親がボランティアに行くというので、私もせめて何かお手伝いできることはないかと、作業に一緒に連れて行ってもらいました。実際に見た被災地は、にわかには信じ難い光景が広がっていました。陸上の大会で練習した歩道には泥が山積し、道路は砂ぼこりが立ち、マスク無しでは息もできないほどでした。作業には県内は勿論、前の震災で被害に遭われた東北地方からも支援に来られていました。「自分達の時も助けてもらったから。」というのがその理由でした。私はこうしたボランティアも税も、同じなのではないかと、その時に感じました。つまり、皆その時に持っている力に応じて分担し合い、相互に助け支え合っているからです。
 大切な故郷の完全復旧には、まだまだ時間もお金もかかるそうです。きっとそこには、全国の方々の善意が詰まった税が充てられるでしょう。近い将来、私もしっかり納税できる人になりたい。それは、私が社会の一会員であると同時に、税の恩恵で大切な街が復興し、税のお蔭で、またとない学びの機会を得たからです。今度は支える番に。

平成24年12月17日号

平成24年12月17日号